2011年3月11日の東日本大震災は、私たち日本人が遭遇した未曽有の大災害です。
この大災害がもたらした被害は甚大なものですが、
私たちは希望を持って、明日や将来に向かって立ち上がらなければなりません。
ここに、大災害の象徴的存在があります。
陸前高田市、高田松原の7万本の木の中で、災害時ただ1本生き残った"奇跡の一本松"です。
この木をモチーフに、"家族の絆"と"いのちのバトン"をテーマとした新井満氏の写真詩集「希望の木」は、
多くの読者に感動を与えています。わたしたちはこの原作をもとに絵本を製作します。
製作趣旨に賛同してくださった原作者をはじめ、多くのみなさまの
熱い思いの結晶となる絵本です。
東日本大震災から数年経ち、この間にあの出来事が少しずつ忘れられ、風化していくなかで、
本書をとおして、震災の事実といのちのバトンを継いでゆく決意を人類普遍のメッセージとして届けます。
本書は、感受性豊かな子ども達の心に”いのちの大切さと生きることの尊さ”という種を
残す事ができると考えております。
そして、子ども達だけでなく、日本全国ひいては世界の人々の心にその種を届けるために、
本書を発行いたします。
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